12月14日(日)、日本財団助成事業の第四弾となる第3回シーティングセミナー及びシーティング体験会を東京都障害者総合スポーツセンターで開催しました。師走で皆様忙しい中、障害児者と保護者、理学療法士、作業療法士、看護師・団体関係者など様々な方々が集まってくださいました。

午前10時から代表理事・シーティングスペシャリストの山崎泰広が障害児者のための二次障害防止と残存機能発揮のための世界標準のシーティングの活用について講演。デモンストレーションを交えながら2時間講演しました。今回は理学療法士と作業療法士の参加者が多かったので、技術的な面と褥瘡予防についても詳しく話しました。

皆様、熱心に聞いてくださって嬉しい感想をたくさん頂きました。その中でもスポーツセンターのジムに来たら車椅子シーティングセミナーをしていたので急遽参加したという青年は、「褥瘡や背中の痛みが気になっていたけれど、こんなに分かりやすく理論立てて話してくださって素晴らしかった。本当に参加してよかった!」と興奮気味に話してくださって感激でした!いつでも相談してくださいと伝えました。

 

 昼休み休憩の後半には、参加者のリクエストに応えて褥瘡予防についての追加講演を提供。詳しく解説できてよかったです。

 

 13時からはシーティング体験会。最初に国際標準の評価手順について説明してから2名の体験者の姿勢評価と体験を提供しました。一人目は、脳性麻痺の男性。評価してみると身体の方には大きな問題はなく、車椅子の設定が問題。特に使い古したクッションが大問題でした。シーティングのクッションとバックサポートを設定した車椅子で試乗を提供。クッションは3種類試して、最適なものが見つかりました。ご本人も快適性の向上を実感。バックサポートの適切な角度や高さについてもアドバイス。今回のシーティングで痛みは解消して安定性と快適性が大幅にアップしたので、近々車椅子を買い替える際の参考にすると仰ってしました。

 2人目は人工呼吸器を付けた四肢麻痺で起き上がるのが困難という重症心身障害児。身体の評価で左股関節の屈曲制限を発見。クッションを調整して屈曲制限に対応。バックサポートとヘッドレストを体に合わせて調整しました。体験会用に用意した小児用のティルト型車椅子が小さすぎたので、苦肉の策で普通型車椅子に設定。背もたれを倒すティルトは人手で後ろに倒すことで対応することを決定。ところが、車椅子に移動していただくと、安定して普通に座れた!ご家族も関係者も参加者もビックリでした!これが国際標準のシーティングの効果。今までにとったことのないほど骨盤を立てた垂直な姿勢なので、酸素飽和度が少し下がりましたが、実際にはティルト型車椅子を使って角度を調整しながら座るので問題ありません。

 最後に質疑応答をして、追加で少し講義をしてセミナーと体験会は終了。参加した皆様からはとても嬉しい感想を多くいただき、内容に満足していただけてスタッフ一度安心しました。シーティングの依頼、セミナー開催依頼も頂いたので、対応させていただきます。

 今回の体験会では、当社団法人理事の逵さんに協力いただき、シーティング評価は北山さん(OT), 戸田さん(OT), 木村さん(PT)にも協力いただいたのでスムーズに評価からシーティングを提供することができました。第3回シーティングセミナー及び体験会は目標の参加者数は下回ったものの大盛況で、大成功でした。参加いただいた皆さま本当にありがとうございました。