国際シーティング自立支援協会について
一般社団法人 国際シーティング自立支援協会は、障害児者への適切な姿勢保持の提供と普及を目指して設立された団体です。車椅子に座る時の姿勢を国際標準のシーティングで、就寝時や横になった時の姿勢をポジショニングによって、適切に支え、変形、脱臼、筋肉の異常な緊張などの二次障害防止に繋げます。姿勢改善によって体に残された機能の最大限の発揮を目指し、必要に応じて電子支援技術機器によるPCやタブレット活用を支援。二次障害の防止と残存機能の発揮により自立、就学、就業に繋げることが私たちの目的です。
日本の障害のあるお子さんの大半が、からだの変形や痛み、脱臼、拘縮などの問題に苦しんでいます。そしてこの二次障害は障害児の必然で避けられないと思われています。
しかし、それは変えられます!
欧米の車椅子シーティング先進国の常識は日本と異なります!
不適切な車椅子と座り方を見直し、姿勢を改善して保つすることで、二次障害は防ぐことができ、体に残された機能も発揮できる!
長時間、快適に座って生活・活動することができるのです。
それによって障害児を支えるご家族の負担も軽減!「家族全員がハッピーに暮らす!」
欧米同様、日本でもその目的を実現したい!それが私たちの願いです。
障害のあるお子さんと家族のために長年障害児者の姿勢と機器に関わってきたスペシャリストが集結。
それが一般社団法人国際シーティング自立支援協会です。
私たちの活動は以下になります。
① 姿勢を改善することで二次障害は予防できるという認識の普及
② 崩れた姿勢による二次障害などの問題解決
➂ 国際標準のシーティング、ポジショニング、電子支援技術機器活用の実践者と連携・協働
④ 国際標準のシーティング、ポジショニング、電子支援技術機器活用の実践者を目指す方の育成
ともに活動いただける方、ご支援いただける方を募集しています。
・個人会員:障害児者ご本人とご家族・関係者。姿勢の問題解決と維持を望んでいる方
・実践会員:PT, OT, ST, 医療者, 車椅子業者の方で世界標準のシーティングやポジショニングを実践できる方、技術を身につけたい方、ともに活動されたい方
・賛助会員(団体・法人):団体の理念に賛同いただける方、ともに活動いただける方
・ボランティア会員:団体の理念に賛同いただき、ともに活動いただける方
・ご寄付:私たちの理念や活動にご賛同いただける方。ご寄付は我々の活動に役立てます。
国際シーティング自立支援協会は、皆様の寄付、補助金、会費、ボランティアの支援によって運営されております。
私たちの活動は、障害児者の問題解決と機能性の向上により、さらに自立した生活と家族全員が幸せな生活を送ることを目的としております。
代表理事ご挨拶
Message from the Representative Director
国際シーティング自立支援協会は、30年以上シーティングに関わってきた私がずっと目指してきた活動です。国際標準のシーティングとポジショニングで障害児者の姿勢を改善して二次障害の防止と残された機能の最大限発揮を実現する。私が続けてきた活動をより直接的、実践的に行い、当事者の問題解決とそれが提供できる「実践者」を増やすことが目的です。
事故により脊髄損傷・下半身完全麻痺の車椅子使用者となって数年目から悩まされ続けた臀部の褥瘡は、手術を6回受けても再発し続けていましたが、1993年に米国での7回目の手術後にシーティングによる姿勢改善を受けたことで完治。この素晴らしい技術を日本の障害者にも役立てたいと普及活動を始めました。
1993年に日本で開始したシーティングセミナーで、米国のシーティングスペシャリストのPTの通訳を3年続けたあと、勧めを受けて毎年欧米の国際シーティングシンポジウム等に勉強に行き、自分自身でセミナーやシーティングを提供するようになりました。この30年で姿勢改善や問題解決の協力をした車椅子使用者は何百人にもなります。
日本にも「シーティング」という言葉が広まりましたが、高い効果が実証されている「国際標準のシーティング」を提供できる理学療法士、作業療法士、車椅子業者はまだとても少ないのが現状。近年シーティング議員連盟や日本車椅子シーティング財団としても活動して参りましたが、大きな変化は起こせませんでした。
そこで国際標準のシーティング、ポジショニング、電子支援技術機器の活用を実践できるスペシャリストを集めて当協会を設立。より直接的、実践的な活動を進めて、当事者の問題解決と提供者「実践者」の増加を実現します。どの県にも提供できる実践者が居て、適切な姿勢保持により障害児者が二次障害を防止して残された機能を最大限に発揮。自立、就学、就労、介護軽減を実現する事が私たちの目的です。
皆様のご賛同、ご協力どうぞよろしくお願いいたします。
一般社団法人 国際シーティング自立支援協会
代表理事 山崎 泰広
法人概要
Association Information
会社名 | 一般社団法人 国際シーティング自立支援協会 |
代表理事 | 山崎 泰広 |
理事・監事数 | 理事6名、監事1名 |
所在地 | 東京都板橋区南常盤台2-22-5 YPSビル2F |
TEL | 03-5926-3370 |
事業内容 | 当法人は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。 ・国際標準のシーティング理念と技術の普及・活用・教育に関する事業 ・世界的に活用されているポジショニング等の姿勢保持の普及・活用・教育に関する事業 ・支援機器と電子支援機器の普及・活用・教育に関する事業 ・障害者スポーツとeスポーツの普及・活用・教育に関する事業 ・上記を中心とした障害児・障害者の二次障害防止、機能性向上、自立支援、介護軽減に関わる政策提言 ・国際標準のシーティング、ポジショニング、支援機器、電子支援技術機器、障害者スポーツ、eスポーツ(「以下シーティング等姿勢保持、支援機器、障害者スポーツ」という。)に関する障害児・者へのカウンセリング及び指導に関する事業 ・シーティング等姿勢保持、支援機器、障害者スポーツを提供できる者を養成するための事業 ・障害児・障害者の移動と移乗のための機器と技術の普及・活用・教育に関する事業 ・シーティング等姿勢保持、支援機器、障害者スポーツに関わる国内外情報収集と国際シンポジウムの開催 ・シーティング等姿勢保持、支援機器、障害者スポーツに関する研修会・体験会の開催 ・シーティング等姿勢保持、支援機器、障害者スポーツに必要な機器の普及と販売に関する事業 ・車椅子、シーティング、福祉機器業者及びメーカーへのカウンセリング及び指導に関する事業 ・その他、当法人の目的を達成するために必要な事業 前項の事業は、日本全国及び海外において行う。 |
法人番号 | 7011405002268 |
役員
Members
代表理事 | 山崎 泰広 シーティングスペシャリスト |
副代表理事 | 小川 克巳 理学療法士 |
理事 | 伊藤 亮子 理学療法士、シーティング及びポジショニングスペシャリスト |
理事 | 田代 洋章 電子支援技術機器スペシャリスト |
理事 | 古谷 彰則 渉外担当、シーティングスペシャリスト |
理事 | 逵 直美 渉外担当、教員 |
監事 | 梶村 政司 理学療法士 |
沿革
HISTORY
1995年
05月
現代表の山崎泰広が1993年から提供した日本初と言われるシーティングセミナーの通訳を経て、1995年から自身でシーティングセミナー、講習会、シーティング体験会を全国で提供。シーティングの知識と技術を常に最新に保つために毎年ISSに参加して継続教育を受けた。
18年間に500回以上のシーティングセミナー、講習会を全国で提供
2013年
09月
10月、野田聖子衆議院議員を会長に「シーティングで自立支援と介護軽減を実現する議員連盟」を設立。山崎はアドバイザー就任
09月
10月~2015年2月、5回のシーティング議員連盟会合を開催。40名以上の衆議院・参議院議員が参加。主に山崎が世界と日本のシーティングとその効果について講演・解説
2016年
09月
2月、山崎が招集した日本でシーティングに関わる活動をしている人材と共に一般財団法人 日本車椅子シーティング財団を設立。国際担当理事、副代表理事を務める。
2020年
05月
2020年6月までに12回の議員連盟会合を開催。議員メンバーと厚労省担当者と共にシーティングに関わる様々な問題について協議した。
シーティング議連とシーティング財団の活動による成果としては、① 2017年7月、シーティングで「疾患別リハビリテーション料」を算定できることを明らかにした。② 2021年4月、シーティングが介護報酬(訪問リハ等)でも算定可能になった。
2022年、国際標準のシーティングの日本への普及・活用という議連と財団の当初からの目的が実現できていない状況についてシーティング財団内で議論を重ねた結果、シーティング財団では国際標準のシーティングの日本への普及・活用は目指さないという結論に達した。
2023年
03月
2月、国際標準のシーティングの日本への普及・活用を目指す山崎をはじめとする理事は任期満了をもって日本車椅子シーティング財団を退任
11月、国際標準のシーティングとポジショニングを実践するメンバーと普及に協力するメンバーと共に一般社団法人国際シーティング自立支援協会を設立