5月31日(土)日本財団助成事業「障害児者の姿勢改善による 二次障害防止と機能向上に関する啓発」の第二弾となる第2回シーティングセミナー及び第2回シーティング体験会を東京代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにて開催しました。三連休最終日お盆休み直前の時期なのに障害児と保護者、PT、OT、医療・リハビリ関係者、大学教授など様々な方々が40名以上集まってくださいました。東北や沖縄からも参加いただいて感激でした。

午前10時から障害児者の二次障害を防止して体に残された機能を最大限に発揮するための世界標準のシーティングの活用について代表理事の山崎泰広が講演。基本から崩れた姿勢への対応、重度障害者の対応までデモンストレーションを交えながら2時間お話ししました。国際標準のシーティングについて初めて聴かれる方が大半。長時間でしたが皆様とても熱心に聴いてくださいました。「初めて聴く話ばかりで2時間があっという間だった」「二次障害が防止できることを初めて知って感激した」など嬉しい感想をたくさんいただきました。障害児者に生じる二次障害が国際標準のシーティングによる姿勢の改善によって防止可能。残存機能の発揮にも繋がることをお伝えできました。

 昼休み休憩中も、参加者の方々から多くの感想を口頭とアンケートでいただきました。「二次障害の早期の予防をして本人の力を伸ばしていけたらと思った」、「今回の講習会で学びが多かったので、まずは実践してみたい」など嬉しい感想をたくさんいただきました。講演で伝えたいことが伝わっていてスタッフ一同感激でした。

 昼休み後13時からはシーティング体験会。3名の体験者の姿勢をひとりずつ評価して姿勢の問題に対応。最初の男子は複数の姿勢の問題がありましたが、シーティング後にはとてもよい姿勢で穏やかな表情で座ることができ、ご両親も喜んでいました。
2人目と3人目のお子さんは同じようなタイプの重度障害の小さな女の子。持参した小児用の車椅子でも大き過ぎたので色々工夫してサイズダウンして座っていただくと、姿勢が改善して、筋緊張が緩和。笑顔になったのでご家族も会場の皆さんも笑顔になってしました。痛みを解消して、筋緊張も緩和して、快適によい姿勢で座っていただくことができ、姿勢改善が可能なことを実感いただくことができました。参加者の皆様には姿勢改善が可能なことを確認して喜んでいただき、メンバー一同とても嬉しかったです。

 体験会終盤には参加された障害当事者の方や障害児のご家族からお子さんの姿勢や車椅子の相談を受け、山崎と伊藤が中心となってアドバイスを提供しました。

 今回の体験会では当社団法人の理事とメンバーの協力によりスムーズに評価からシーティングを提供することができました。皆様のおかげで大盛況・大成功のシーティングセミナーとシーティング体験会を開催することができました。本当にありがとうございました。

 体験会後にも口頭とアンケートで多くの嬉しい感想が多く集まりましたのでご紹介いたします。「本人の快適性と変形の進行防止が同時にできるヒントをいただいたので これからの生活に生かして行きたい」、「もっと早くシーティングに出会いたかった」、「今回の講習会で学びが多かったので、まずは実践してみたい!」、「試された方の表情が変わって、とてもよいのだと実感が湧きました」、「シーティングでこんなにも可能性が広がる事を知る事ができ、驚きと今まで何をしていたんだろうと反省しました。個別性が求められるため、今回の振り返りと、基本からしっかり学ぶ必要性を感じました。シーティングについてもっと多くの方々に知っていただけたらとも思いました」、「はじめてのシーティングセミナーでしたが、色々と新しい知識を得ることができました。」、「座位保持椅子、バギー、カーシートなどを嫌がり過緊張で乗ってくれないので悩んでました。 今回教えていただいた車イスに試乗でき 今使っている物との違いを感じました」、「バギー は体の変形の可能性があるということにびっくりしました。仮体験ではありますがあんなに体を起こしても座っていられることに感動しました。骨盤が傾かないようにいつも座らせてるつもりでいたが後傾していたことに少しショックを受けましたが、まだ動くとのことで少し安心しました。サイズのあったもので一度体験してみたいと思いました。一年半後の就学後のことを考えて色々悩んでいましたが一選択肢が増えたこと、知識が増えたことに感謝します。」、「とても勉強になりましたが、自分のものにするには時間がかと思いました。学び継続します」セミナーと体験会の両方で伝えたかったことが伝わっていてスタッフ一同感激でした。いただいた感想やご意見、今回の経験を今後のセミナーと体験会に役立てて参ります。